朝比奈あすかさんの『翼の翼』
中学受験をリアルに描いた小説として有名ですよね。
ようやく読みました。
噂にはさんざん聞いていたけれど、
興味はあったけれど、
長男の受験の苦い部分を思い出しそうで、
読めなかった本。
でも、、
次男の受験が近づいてきたので、
自分への戒めのために読んでおこうかと、
ようやく購入。
そして、それは正解でした。
主人公の母親円佳に感情移入しすぎて、
1日で読み切ってしまいました。
家族中から
「そんなにおもしろいの⁇」
と呆れられました笑
これ、
長男の受験前に読んでいたら
どうだったんでしょう。
きっと、
「こんな母にならないように気を付けよう」
と思ったでしょうが、
こんなに深くは理解できなかったかもしれません。
分かっていたとしても、やっぱり同じことを言ってしまうこと、あっただろうな。
言わなくていい一言、傷つけるとわかっても言わずにはいられなかった一言。
経験したからこそ、共感できるものがありました。
でも受験前に、
入塾する前に
一度読んでおくことを強くおススメします！！
母親なら円佳と同じように感じること、
たくさんあるはず。
子どもに期待し、
子どものためにと自分の時間を捧げ、
その代償に常に成果を期待している。
頑張ってる子どもを認めつつも、
もっとがんばれば、、あとちょっとがんばれば、、と。
そしていつの間にか子どもの気持ちを忘れてしまうほど
自分がのめりこんでしまう。
その結果、子どもがどうなってしまうのか・・・
（私は後半号泣しながら読んでいました）
もし受験が終わって、
ほろ苦い思いが残っていたら、
やっぱり読んでみることをおススメします。
（私はだいぶん時間を空けてしまいましたが）
受験後、円佳を通して自分を客観的にみると、
その後母としてどうすればよいかのヒントが得られると思うから。
受験が終わってもまだ子育ては続きますから。
『翼の翼』の母のようにならないために！
ぜひ、この本をセットで
読んでみてください！！！
『翼の翼』に出てくる母親のようにならないために、
どう子どもと接したらよいのかが明確に書かれています。
ベストセラーになった嫌われる勇気の筆者でもあり、
アドラー心理学の第一人者である
岸見一郎さんの講演会を一度聞く機会があり、
そのとき、対人関係への考え方に深く感銘を受けました。
でも一方で、対人関係が、
相手が子どもになったとき、
どうするんだろう・・
その答えがこの本の中にありました。
1回目、この本を読んだとき、
子どもに対して
「叱っても褒めてもいけない」
というキーワードが
なかなか理解できませんでした。
そんな親いますか？？？
でも、叱る、褒めるというのは、
子どもを下にみているから。関係の中で上下関係があるから
してしまうのだと。
また、叱る・褒めることの弊害についても書かれています。
叱らない、褒めないというのは、
子どもと対等な関係を築き、
子どもが自分で考えること、自分で行動を決めること
これらを促していくために親がとるべき行動なのです。
その代わり、感謝の気持ちを伝えたり、
困ったことがあれば手伝うよという意思を伝えておく。
実際私が今、
気を付けて子どもたちに実践している方法です。
もちろん、つい褒めてしまうし、
叱る時もあります。
でも、子どもたちに声をかけるときに、
一瞬ちょっと気を付けるだけで違うと感じています。
それから、
中学受験でのあるある：
子どもが勉強しないとき、
親はどうしたらよいのか。
これもこの本の中に答えがあります。
（反抗期中高生にも共通しています！）
勉強は子どもの課題なんだから、何も言わないのが一番
ということだけではなく、関わるならば(関わらずにはいられないのだから)、こういう関わり方、考え方をしましょうという提示をしてくれています。
実践するのは難しい。
でも、この考え方を身に着けておくことで、
私はこの１年子育てがどんどん楽しいものになってきました。
時折、読み返すと、
自分が少しずつ実践できていることが増えてきたなぁと
感じることができます。
もし私が塾長なら、
この2冊読んでから入塾してね！！
と言いたいくらい＾＾
でも、塾はそんなこと言いませんね、
母親の狂気求めてるなら（2月の勝者より）笑
ぜひ、セットで読んでみてください。
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